2011年 06月 22日
福井原発半島酔っ払い道中 |
敦賀原発
酔っ払いがくだをまく福井県は廃炉を除く14基の原発が集中する日本で有数の原発集中県。福島第1原発の事故のあとは、特に関西のみなさんに恐怖を与えています。今回は特別の仕事で原発を見てまわることになり、特に敦賀半島に立地する敦賀原発と美浜原発、そして、酔っ払いを最も悪酔いさせる高速増殖炉「もんじゅ」を見に行きました。まずは、敦賀原発。敦賀市民のみならず、福井県民なら誰でも知っている「気比の松原」から14~15kmほど車を走らせた半島の端っこに、1号機と2号機、廃炉になった「ふげん」があります。しかし、山と海が迫る狭隘なところに造られているので、よく見通せるところを見つけることができません。途中には集落もあり、海水浴場もありました。
モニタリングポスト
福島第1原発の事故で一躍知れ渡った「モニタリングポスト」。敦賀にもありました。
水島
敦賀原発へ向かう途中には、夏の観光案内によく登場する「水島」を見ることができます。水島の左手奥に原発があると思うと、そう簡単には酔っ払えません。
水晶浜と美浜原発
写真を撮ることはできませんでしたが、敦賀原発のPRセンターでガラスの向こうに1号基、2号基、そして「ふげん」を見ることができた酔っ払いは、美浜原発をめざして半島の西側へ向かいました。半島を横切って西側に着いたところは、これも夏に海水浴でにぎわう水晶浜。大阪や名古屋方面から大勢の海水浴客が来るところです。そして、その水晶浜の向こうに見えるのが美浜原発。酔っ払いはどうしても放射能に汚染された水が海に流れ込んでいることを想像してしまいます。
新幹線の取引材料「もんじゅ」
美浜原発のPRセンターにも寄りましたが、敦賀原発のPRセンターと違い駐車場が車でいっぱい。〇〇新聞や〇〇放送と書かれた車も何台か停まっているので入館前から酔っ払ってしまいましたが、どうも滋賀県知事が視察に来ていたようでした。
美浜原発を過ぎて半島の端に向かうと「もんじゅ」につきあたります。白木という集落の漁港から絶好のロケーションで見ることができました。
高速増殖炉がいったい何なのか酔っ払いはほとんど知りませんでしたが、敦賀か美浜のPRセンターにあった説明を見て悪酔いをしました。どうも高速増殖炉というのは、ウランに何らかの反応をさせてプルトニウムを作り出すのだそうです。そしてプルトニウムが新しい燃料になり、核分裂反応がすすめばすすむほど新しい燃料をつくりだすことができることから、「夢の原発」といわれているのが高速増殖炉ということでした。電気をつくりながら新しい燃料をつくり、そしてまた電気をつくるのですから確かに夢の原発でしょうが、通常の原発でさえ一旦事故を起こしてしまうとそう簡単に核分裂反応を抑えることができなくなることが今回の事故ではっきりとわかったのに、高速増殖炉が事故を起こすといったいどうなるのか、酔っ払っている場合ではありません。そして、「もんじゅ」の酔っ払えないところは、冷却の方法です。「もんじゅ」は水で冷却するのではなく、ナトリウムで冷却をする仕組みになっているのです。数年前に、そのナトリウム(冷却水代わり)漏れ事故を起こして、そのまま停止の状態が続いています。もし「もんじゅ」が事故を起こしても、福島のように海水注入という奥の手を使うことができないと言われているのはそのとおりでしょう。そして、あきれたことにこの「もんじゅ」は、発電はしてもその電気をつかうことはありません。あくまでも実用化の前の段階が「もんじゅ」で、「もんじゅ」がうまくいったら、実用のための高速増殖炉を新たにつくるのだそうです。福井県は、こんな危険なだけで、まったく実用にならない「もんじゅ」をやめさせようとはしません。運転停止中の「もんじゅ」は、どうも北陸新幹線を敦賀まで走らせるための切り札のようです。
「もんじゅ」、「美浜原発」、「敦賀原発」の3箇所を車で走っても、走るだけなら1時間もかからない距離にあります。そして、西に1時間ほど走ると大飯原発と高浜原発が酔っ払わせてくれます。これらの少し南にあるのが琵琶湖。滋賀県知事が視察したのはおそらくPRセンターだけではないでしょう。京都、大阪をはじめ、関西のみなさんに恐怖を与えているのがよくわかります。新幹線との取引のために関西のみなさんを巻き込んでいるのが福井県です。酔っ払っている場合ではありません。
おまけ
「もんじゅ」を撮影し、車に戻ろうとすると「ぴーひょろろ」と、とんびの鳴き声。今日のお供は苅谷CoolPix5700と5400、そして、御手洗PowerShot S60のジャンク500万画素トリオでした。
酔っ払いがくだをまく福井県は廃炉を除く14基の原発が集中する日本で有数の原発集中県。福島第1原発の事故のあとは、特に関西のみなさんに恐怖を与えています。今回は特別の仕事で原発を見てまわることになり、特に敦賀半島に立地する敦賀原発と美浜原発、そして、酔っ払いを最も悪酔いさせる高速増殖炉「もんじゅ」を見に行きました。まずは、敦賀原発。敦賀市民のみならず、福井県民なら誰でも知っている「気比の松原」から14~15kmほど車を走らせた半島の端っこに、1号機と2号機、廃炉になった「ふげん」があります。しかし、山と海が迫る狭隘なところに造られているので、よく見通せるところを見つけることができません。途中には集落もあり、海水浴場もありました。
モニタリングポスト
福島第1原発の事故で一躍知れ渡った「モニタリングポスト」。敦賀にもありました。
水島
敦賀原発へ向かう途中には、夏の観光案内によく登場する「水島」を見ることができます。水島の左手奥に原発があると思うと、そう簡単には酔っ払えません。
水晶浜と美浜原発
写真を撮ることはできませんでしたが、敦賀原発のPRセンターでガラスの向こうに1号基、2号基、そして「ふげん」を見ることができた酔っ払いは、美浜原発をめざして半島の西側へ向かいました。半島を横切って西側に着いたところは、これも夏に海水浴でにぎわう水晶浜。大阪や名古屋方面から大勢の海水浴客が来るところです。そして、その水晶浜の向こうに見えるのが美浜原発。酔っ払いはどうしても放射能に汚染された水が海に流れ込んでいることを想像してしまいます。
新幹線の取引材料「もんじゅ」
美浜原発のPRセンターにも寄りましたが、敦賀原発のPRセンターと違い駐車場が車でいっぱい。〇〇新聞や〇〇放送と書かれた車も何台か停まっているので入館前から酔っ払ってしまいましたが、どうも滋賀県知事が視察に来ていたようでした。
美浜原発を過ぎて半島の端に向かうと「もんじゅ」につきあたります。白木という集落の漁港から絶好のロケーションで見ることができました。
高速増殖炉がいったい何なのか酔っ払いはほとんど知りませんでしたが、敦賀か美浜のPRセンターにあった説明を見て悪酔いをしました。どうも高速増殖炉というのは、ウランに何らかの反応をさせてプルトニウムを作り出すのだそうです。そしてプルトニウムが新しい燃料になり、核分裂反応がすすめばすすむほど新しい燃料をつくりだすことができることから、「夢の原発」といわれているのが高速増殖炉ということでした。電気をつくりながら新しい燃料をつくり、そしてまた電気をつくるのですから確かに夢の原発でしょうが、通常の原発でさえ一旦事故を起こしてしまうとそう簡単に核分裂反応を抑えることができなくなることが今回の事故ではっきりとわかったのに、高速増殖炉が事故を起こすといったいどうなるのか、酔っ払っている場合ではありません。そして、「もんじゅ」の酔っ払えないところは、冷却の方法です。「もんじゅ」は水で冷却するのではなく、ナトリウムで冷却をする仕組みになっているのです。数年前に、そのナトリウム(冷却水代わり)漏れ事故を起こして、そのまま停止の状態が続いています。もし「もんじゅ」が事故を起こしても、福島のように海水注入という奥の手を使うことができないと言われているのはそのとおりでしょう。そして、あきれたことにこの「もんじゅ」は、発電はしてもその電気をつかうことはありません。あくまでも実用化の前の段階が「もんじゅ」で、「もんじゅ」がうまくいったら、実用のための高速増殖炉を新たにつくるのだそうです。福井県は、こんな危険なだけで、まったく実用にならない「もんじゅ」をやめさせようとはしません。運転停止中の「もんじゅ」は、どうも北陸新幹線を敦賀まで走らせるための切り札のようです。
「もんじゅ」、「美浜原発」、「敦賀原発」の3箇所を車で走っても、走るだけなら1時間もかからない距離にあります。そして、西に1時間ほど走ると大飯原発と高浜原発が酔っ払わせてくれます。これらの少し南にあるのが琵琶湖。滋賀県知事が視察したのはおそらくPRセンターだけではないでしょう。京都、大阪をはじめ、関西のみなさんに恐怖を与えているのがよくわかります。新幹線との取引のために関西のみなさんを巻き込んでいるのが福井県です。酔っ払っている場合ではありません。
おまけ
「もんじゅ」を撮影し、車に戻ろうとすると「ぴーひょろろ」と、とんびの鳴き声。今日のお供は苅谷CoolPix5700と5400、そして、御手洗PowerShot S60のジャンク500万画素トリオでした。
by nskr32000
| 2011-06-22 22:06
| 福井の風景