2012年 05月 27日
生活保護バッシング |
弱いものいじめ
お笑い芸人の母親が最近まで生活保護を受給していたことがマスコミをにぎわしている。受給の経過や内容はこれまでに報道がされているので多くの人が知るところだろう。しかし、酔っ払いが気になって酔っ払えないのは、今回の受給について筋が通っているかどうかよりも、このことをネタにして「生活保護」という制度を縮小しようとする動きが見え見えなことだ。わざわざこの芸人の名前を明らかにした片山×つきという国会議員は、同じように名前を暴露するにしてもなぜ自らがする必要があったのか。国会議員という存在が問題を取り上げることによって、現にこの制度によって生活をなんとか成り立たせている人たちに大きなプレッシャーを与えるという「狙い」があったのなのだろうか。国会の動向によっては衆議院選挙も近い。弱い立場の人を踏み台にした売名行為でなければいいのだが・・・。
そして、政権与党も同じように制度を縮小しようとしている。先日のテレビのニュースで小宮山厚生労働大臣が答弁をしていたが、なんとしても扶養義務者に扶養義務を果たさせるというもので、扶養できるのに扶養していないと判断した場合は家庭裁判所に調停を諮るというのだ。しかも、扶養が果たせない場合はそれを扶養義務者自身が証明しなければならないと言っていたように思う。おそらく今回のお笑い芸人のようなケースは特別なケースで、生活保護受給者の多くは高齢、失業、母子家庭で必死にがんばっている。そもそも、扶養義務者が扶養しなければいけないことはわかっていても扶養することができないのは、たとえば雇用の悪化によりワーキングプアや失業が増えたことや、年金支給額が下がったこと、医療費の負担が他の先進国に比べて異状に大きいこと、国立大学でも授業料だけで年間で50万円以上、4年間で200万円以上の教育費がかかること、国保税(料)や介護保険料は見直しのたびに高くなっていることなど、政治によるところが大きな原因になっている。これでは、たとえば酔っ払いの母親が年金だけで暮らしていけなくなった時、おそらくサラリーマンの平均的収入で生きている酔っ払いは扶養可能と見られるのだろうが、実際には大学生の息子の教育費と30年で償還する住宅ローンの支払いが重くのしかかり、家を処分でもしないかぎりはとても扶養することなど不可能な状況にある。こんな酔っ払いに扶養義務を果たせ、果たせないならなぜ果たせないのか証明しろ、証明することができなければ家庭裁判所に調停を申し出る、というのは自らの失政を棚に上げた、「権力による弱い者いじめ」でしかない。そして、生活保護受給者の扶養義務者の中には、サラリーマンの平均収入に及ばず、それこそ年金だけで生きている人や、扶養義務者自身が生活保護基準以下で生きているケースも少なくないと聞く。おまけに、こんな状況であるにもかかわらず、経済的に弱い人たちにもっとも負担が大きくなる消費税増税を大企業の儲けのために強行しようとするのだから酔っ払えない。こんなことをすれば、生活保護に頼らざるを得ない人がさらに増えることは酔っ払いでもわかる。そして、そのことに一切触れないマスコミは「いじめ」の共犯者としてしか見えず、一気に酔いを覚まされてしまう。貧困と貧困が拡大している原因に一切触れず、政治によって追い込まれた生活保護受給者はそこから先にいくところがないから生活保護を受給している。政権与党と最大野党、そしてマスコミによってつくりだされる「生活保護縮小」大キャンペーンが不幸な事態を生みだすことにならないことを願い、敦賀原発のSUNSETを見ながら酔っ払う。
お笑い芸人の母親が最近まで生活保護を受給していたことがマスコミをにぎわしている。受給の経過や内容はこれまでに報道がされているので多くの人が知るところだろう。しかし、酔っ払いが気になって酔っ払えないのは、今回の受給について筋が通っているかどうかよりも、このことをネタにして「生活保護」という制度を縮小しようとする動きが見え見えなことだ。わざわざこの芸人の名前を明らかにした片山×つきという国会議員は、同じように名前を暴露するにしてもなぜ自らがする必要があったのか。国会議員という存在が問題を取り上げることによって、現にこの制度によって生活をなんとか成り立たせている人たちに大きなプレッシャーを与えるという「狙い」があったのなのだろうか。国会の動向によっては衆議院選挙も近い。弱い立場の人を踏み台にした売名行為でなければいいのだが・・・。
そして、政権与党も同じように制度を縮小しようとしている。先日のテレビのニュースで小宮山厚生労働大臣が答弁をしていたが、なんとしても扶養義務者に扶養義務を果たさせるというもので、扶養できるのに扶養していないと判断した場合は家庭裁判所に調停を諮るというのだ。しかも、扶養が果たせない場合はそれを扶養義務者自身が証明しなければならないと言っていたように思う。おそらく今回のお笑い芸人のようなケースは特別なケースで、生活保護受給者の多くは高齢、失業、母子家庭で必死にがんばっている。そもそも、扶養義務者が扶養しなければいけないことはわかっていても扶養することができないのは、たとえば雇用の悪化によりワーキングプアや失業が増えたことや、年金支給額が下がったこと、医療費の負担が他の先進国に比べて異状に大きいこと、国立大学でも授業料だけで年間で50万円以上、4年間で200万円以上の教育費がかかること、国保税(料)や介護保険料は見直しのたびに高くなっていることなど、政治によるところが大きな原因になっている。これでは、たとえば酔っ払いの母親が年金だけで暮らしていけなくなった時、おそらくサラリーマンの平均的収入で生きている酔っ払いは扶養可能と見られるのだろうが、実際には大学生の息子の教育費と30年で償還する住宅ローンの支払いが重くのしかかり、家を処分でもしないかぎりはとても扶養することなど不可能な状況にある。こんな酔っ払いに扶養義務を果たせ、果たせないならなぜ果たせないのか証明しろ、証明することができなければ家庭裁判所に調停を申し出る、というのは自らの失政を棚に上げた、「権力による弱い者いじめ」でしかない。そして、生活保護受給者の扶養義務者の中には、サラリーマンの平均収入に及ばず、それこそ年金だけで生きている人や、扶養義務者自身が生活保護基準以下で生きているケースも少なくないと聞く。おまけに、こんな状況であるにもかかわらず、経済的に弱い人たちにもっとも負担が大きくなる消費税増税を大企業の儲けのために強行しようとするのだから酔っ払えない。こんなことをすれば、生活保護に頼らざるを得ない人がさらに増えることは酔っ払いでもわかる。そして、そのことに一切触れないマスコミは「いじめ」の共犯者としてしか見えず、一気に酔いを覚まされてしまう。貧困と貧困が拡大している原因に一切触れず、政治によって追い込まれた生活保護受給者はそこから先にいくところがないから生活保護を受給している。政権与党と最大野党、そしてマスコミによってつくりだされる「生活保護縮小」大キャンペーンが不幸な事態を生みだすことにならないことを願い、敦賀原発のSUNSETを見ながら酔っ払う。
by nskr32000
| 2012-05-27 22:36
| ぼやき