2013年 01月 27日
生活保護とあたし |
和久井みちる
つい先日、政府と与党間で生活保護を3年間で850億円引き下げることに合意したという記事が出たかと思うと、今日のニュースでは、今度は厚生労働省と財務省が、3年で740億円削減することに合意したそうだ。自民党も公明党や民主党と一緒に「消費税の増税分はすべて社会保障に」と言っていたのはつい最近のことなのだが、増税を3党合意で決めた途端、真っ先に出てきたのは、「生活保護基準の引き下げ」なのだから、「社会保障のため」のキャッチコピーがまったくの嘘であったことは疑いの余地もない。
そんなことで悪酔いをする日々を送っていた酔っ払いが見つけたのが、和久井みちるさんという人が書いた、生活保護とあたしという本。実際に生活保護で3年暮らした体験を書いた本で、生活保護がどんな制度か、そして、この制度の利用者はどれほど肩身が狭い想いをして生きているのか、さらに、昨年からの生活保護バッシングで言われている「不正受給」が実は、そう簡単にはできないことなどが体験に基づいて書かれているので大変わかりやすい。「働かなくてもお金がもらえるのであれば生活保護になったほうがいい」などと考えている人や、日本のナショナルミニマムの意味も知らずにその基準を引き下げようとしている国会議員、とりわけ自・公・民の国会議員にはぜひ一読することをおすすめしたい。一気に酔いが冷めること請け合いである。
つい先日、政府と与党間で生活保護を3年間で850億円引き下げることに合意したという記事が出たかと思うと、今日のニュースでは、今度は厚生労働省と財務省が、3年で740億円削減することに合意したそうだ。自民党も公明党や民主党と一緒に「消費税の増税分はすべて社会保障に」と言っていたのはつい最近のことなのだが、増税を3党合意で決めた途端、真っ先に出てきたのは、「生活保護基準の引き下げ」なのだから、「社会保障のため」のキャッチコピーがまったくの嘘であったことは疑いの余地もない。
そんなことで悪酔いをする日々を送っていた酔っ払いが見つけたのが、和久井みちるさんという人が書いた、生活保護とあたしという本。実際に生活保護で3年暮らした体験を書いた本で、生活保護がどんな制度か、そして、この制度の利用者はどれほど肩身が狭い想いをして生きているのか、さらに、昨年からの生活保護バッシングで言われている「不正受給」が実は、そう簡単にはできないことなどが体験に基づいて書かれているので大変わかりやすい。「働かなくてもお金がもらえるのであれば生活保護になったほうがいい」などと考えている人や、日本のナショナルミニマムの意味も知らずにその基準を引き下げようとしている国会議員、とりわけ自・公・民の国会議員にはぜひ一読することをおすすめしたい。一気に酔いが冷めること請け合いである。
by nskr32000
| 2013-01-27 21:21
| ぼやき