2016年 02月 21日
高市天利 |
口利き TPP(環太平洋パートナーシップ協定)の大筋合意を担当した天利経済再生担当大臣が辞任をした。担当していたTPP交渉を、国会決議に反して大筋合意した責任をとっての辞任ではなく、URなんとかというところへの「口利き」が明らかになったことによる辞任のようだ。TPP大筋合意の問題点は次の機会に酔っ払うことにして、今回の口利きについては、保守政党としては普通に、日常的に行われていたことだろう。保守の議員は自分を推薦してくれる地元、そして業界に様々な形で口利きをする。時には新幹線や高速道路、そしてダムなどの誘致で地元の建設業界に不要不急の工事を発注し、税金で仕事をさせて酔っ払う。そしてその誘致合戦を保守政治家同士で競い、それを自らの実績にする。「口利き」では足りずに、業界の要望を実現するために新しい法律を作ったり、変えたりもしてしまう。介護保険は、それまで自治体が主な担い手であった「介護」に事業として参入したい、経済界の要望に応えて作った制度だ。「介護」を儲けの材料にしたそのしわ寄せは高齢者と家族に襲い掛かり、今年度は介護保険が制度始まって以来最高に高くなり、また、介護報酬が下げられたことによって介護事業所の倒産が相次ぎ、必要な介護サービスを使えないという事態が発生している。保守政治家はこれらの口利きをすることによって、今回の口利き料ほどあけすけでなくても、政治献金やパーティー券と言った形で酔っ払い、同時に選挙では応援してもらっているのだろう。そしてその口利きで酔っ払うためには、政権与党にいなければならない。どんな業界も野党よりも与党に口利きを求めるのは酔っ払いでもわかる。これでは、いくつかの業界に口利きをすることで、「あちらを立てればこちらが立たず」となるのは酔っ払いでもわかってしまう。そして、自民党にとって最大の口利き相手がアメリカで、そのアメリカの要望が辺野古米軍基地建設であり、戦争法であり、原発であり、そしてTPPなのだ。憲法9条の改悪も忘れるわけにはいかない。安倍さんはこれらの政策実現してアメリカのご機嫌をとることに必死になっている。アメリカの後ろ盾を得ることが長期政権へのなによりも酒の肴なのだ。
先週、全国的に雪が降った日に日帰りで東京へ出張に行った。朝5時30分頃に近くの丸岡駅で電車を待っていると、雪がだんだん強くなってきた。東京まで無事に往復できるか不安になったがなんとかその日のうちに変えることができた。やはり行きも帰りも電車が乱れてしまったが・・・。
政権にとって都合の悪い放送を繰り返ししたテレビ局には「免許停止もありえる」とした高市総務大臣も救えない。多くの学者さんが言うようにこれは明らかな恫喝だ。「自分が大臣の時にはないが・・・」などと前置きをすることも卑怯だ。選挙のたびにテレビ局に「公正」な放送を求めるということをしたのはおそらく安倍政権が初めてだろう。政権に「公正に」と言われたら普通は放送のたびに「この放送が政権にどう映ったか」を気にしてしまい、「視聴者がどう見たか」は後回しになってしまうだろう。古館さんや岸井さんなど、今年の3月にニュース番組を降板する何人かのキャスターは政権に辛口だったというのが世間の評価だ。酔っ払いは報道ステーションを見るたびに「もっと突っ込め」と酔っ払っていたので寂しくなってしまう。高市さんは以前、「福島原発事故で命を失った人は一人もいない」発言をして、その不見識さで世間を酔っ払わせ、大臣の資質が問われたと思うのだが、まだ大臣をやっているのだから不思議だ。そして、その高市さんの「免許停止」発言を安倍さんは擁護するのだから、安倍さんと高市さんは本気でマスコミを牛耳ろうとしているのだろう。これからは酔っ払わずにテレビを見ることにしよう。
by nskr32000
| 2016-02-21 22:40
| ぼやき